Rは、ベクトルをベースとした言語です。
ベクトルとは、例えば、1, 2, 3, 4, 5といった数字や文字のリストのようなものだと理解しておいて下さい。
このベクトルを使って、足し算から複雑な統計解析まで、様々な計算をRは行います。
そこで、Rの基本中の基本!
Rで簡単な計算や文字列を使ってみましょう。
Rで簡単な計算
例えば、xに1, 2, 3, 4, 5を代入する場合、Consoleと書かれたタブ(下図①=Console ペインといいます)の>の後②に、
x<- c(1, 2, 3, 4, 5)
と、入力します。
※「<-」はAltキー+「‐」で簡単に入力できます。
ちなみに、c( )の”c”はcombineの頭文字cのことです。
では、xベクトルに、2を足してみます。
x + 2
[1] 3 4 5 6 7
となり、xに2が足し算された結果が表示されます。
同様に、引き算や掛け算も以下の通りです。
x – 1
[1] 0 1 2 3 4
x * 2
[1] 2 4 6 8 10
今度は、yに10を代入してみましょう。
y <- 10
そして、x + yを実行すると、
> x + y
[1] 11 12 13 14 15
xの値にyの値がそれぞれ足し算されていますね。
Rで文字入力
次に、文字(charactor vector)を使う場合は「” ”(ダブルクォーテーション)」で囲みます。
例えば、hwにHelloとWorldという文字を代入するなら、
> hw <- c(“Hello”, “World”)
> hw
[1] “Hello” “World”
と、なります。
でも、これでは、それぞれの文字はバラバラなので、1文に結合したい場合は、paste( )を使います。
> hw <- paste(“Hello”, “World”)
> hw
[1] “Hello World”
これで、1文につながりましたね。
さらにRプログラムっぽく…
さらに、世界(World)に挨拶するのじゃなくて、誰か(名前)に挨拶したいなら、
readline( )を使えば、好きな文字を入力して”Hello 〇〇”が作れます。
まず、
> h <- “Hello, ”
> yourname <- readline(“あなたのお名前は?: ”)
と入力すると、
「あなたのお名前は?:」 とRに聞かれますので、「:」の後ろに好きな名前を入力してください。
例として、「ひろし」と入力すると、
あなたのお名前は?: ひろし
次に、
> paste(h, yourname)
と入力すると、
[1] “Hello, ひろし”
となりました(下図参照)!
でも、1行ずつ入力→Enter→入力→Enterの繰り返しは面倒ですね。
じゃあ、Rstudioの左上のSourceペインに全部一気に書いちゃえ~!
h <- “Hello, ”
yourname <- readline(“what is your name?: “)
print(paste(h, yourname)) ♯print( )が追加されています
そんでもって、sourceボタン(下図①)をクリック!
すると、Console ペインに
> source(“~/.active-rstudio-document”)
what is your name?: ひろし
[1] “Hello, ひろし”
という風に一気にスクリプトが実行されていきます!
Rでスクリプト保存・ロード
では、最後にRスクリプトを書いたり、作業したものを保存したり、ロードする方法について解説します。
まず、最初にすることは、
「PCの何処に保存されるのか?」
を確認しておく必要がありますね。
これには、getwd( )関数を使います。
Console ペインに、getwd( )と入力すると、
getwd()
[1] “C:/Users/ユーザー名/Documents”
と表示されます。
多くの場合、上記のようにユーザーのドキュメントファイルに保存されると思います。
※getwdのwd=working directoryです
もし保存場所を変更したいなら、
①Session→②Set Working Directory→③Choose Directoryと進むと任意の場所を設定できます。
前置きが長くなりましたが、では本題に…
Rで書いたコードを保存する場合、
save(コード名, file = “コード名.rda”)
と入力すれば、保存されます。
今回作成した、yournameコードを保存したいなら、
save(yourname, file = “yourname.rda”)
となります。
自分のworking directoryフォルダーに、しっかりと保存されているか確認してくださいね。
逆に、保存したコードを読み込む場合は、
load(“コード名.rda”)
です。
では今回は、この辺で!Rのベクトル・簡単な計算・コード保存とロードについて解説しました!
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