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簡単エクセルデータ(xls/xlsx/csv)をR・Rstudioにインポートする3つの方法【初心者~中級者対応】

R basic
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この記事の内容

このレッスンでは、ExcelファイルをRStudioにインポートする方法を学びます。

はじめに

データ分析の最初のステップは、Rにデータをインポートすることです。今回は、ExcelデータをRにインポートするプロセスを、詳細な手順と例を示しながら説明します。

最初に、.xls.xlsx.csv ファイル形式を Studio のGraphical User Interface(GUI)を使用してインポートする方法を説明します。

前提条件

RとR StudioをPCにインストール

サンプルデータ(お好きなデータセットをお使いいただけますが、ここではこのデータセットを使って説明します。)

Excel data

csv data

GUIを使ってExcelファイルをRにインポートする

Excel ファイルを R にインポートする最も簡単な方法は、RStudioのGraphical User Interface(GUI)を使用することです。以下はその手順です:

ステップ1: R Studioを開く。

まず、コンピュータ上でRStudioを起動します。

ステップ2:「Import Dataset」をクリックする。

RStudio の Environment ペインに移動します。下の画像のように、Import Dataset ドロップダウンメニューが表示されます。それをクリックします。

ステップ3:「From Excel...」を選択する。

上記のドロップダウンメニューで、[From Excel...]オプションを選択します。ファイルエクスプローラが開きます。

「From Text (readr)...」を選択する

もしデータがCSVファイルの場合は、下図のように代わりに[From Text (readr)...]を選択してください。

ステップ4:ファイルを選択する。

Import Excel Dataウィンドウで、"Browse"ボタンをクリックして、ファイルエクスプローラでExcelファイルに移動し、インポートするファイルを選択してOpenをクリックします。

そうすると、青枠のようにインポートするデータがImport Excel Dataウィンドウに表示されます。

ステップ5:インポートオプションを設定する。

Import Windowでは、RStudio が Excel ファイルを読み込む方法をカスタマイズできます。以下のようなオプションを設定できます:

  • インポートする際のファイル名の変更
  • 最初の行が列名を含むかどうか
  • 複数シートがある場合のシートの選択
  • 読み込む行の最大数をいくつにするか

ステップ6:「Import」をクリックする。

設定が完了したら、右下のImportボタンをクリックします。

データはRStudioにインポートされ、データフレームとして環境に表示されます。これでRでExcelデータを扱うことができます。

GUIを使ったデータのインポートは、コードも必要なく、初心者がRStudioでデータを扱い始める際に最も簡単な方法です。

コードを使ってExcelファイルをRにインポートする

Rが上達して中級者レベルになると、RでExcelファイルをインポートする際に、コード経由でインポートすることを好むようになるかもしれません。なぜならコード経由でのデータインポートの方が柔軟性が高く、特にデータ分析の再現性と自動化に適しているからです。

次はその方法を学んでみましょう。Step by Stepで解説しますので簡単ですよ。

ステップ1:必要なパッケージをインストールする。

パッケージを使ってExcelファイルをRに読み込む方法はいくつかあります、このチュートリアルでは"readxl""writexl"パッケージを使います。”readxl ”パッケージはRでExcelファイルを読むのによく使われるもので、.xls.xlsxの両方の形式を扱うことができます。以下にそれぞれのパッケージをインストールするコードを書きます。

install.packages("readxl")

install.packages("writexl")

(※ install.packages()関数は、CRAN (the Comprehensive R Archive Network)からパッケージをダウンロードしてインストールする関数です)

ステップ2:必要なパッケージをロードする。

インストールしたら、readxlパッケージをR環境にロードしなければなりません。これはlibrary()関数を使って行います。

# readxlパッケージをロードする

library(readxl)

ステップ3:作業ディレクトリ (working directory) を設定する。

Rでは、作業ディレクトリをExcelファイルがある場所に設定することが重要です。これは、setwd()関数を使って作業ディレクトリを設定することができます。

# 作業ディレクトリを設定する

setwd("/path/to/your/directory")

"/path/to/your/directory"の部分を実際のパスに置き換えてください。

もっと簡単にRstudioのGUIを使って、Session→Set Working Directory→Choose Directory...と進んで作業ディレクトリを設定することもできます。(こちらの方が簡単ですよ)

ステップ4: Excelファイルをインポートする。

さて、Excelファイルをインポートする準備ができました。”readxl”パッケージのread_excel() 関数を使います。引数にExcelファイルのパスを指定します。サンプルファイル名は'data.xlsx'です。

# エクセルのデータをRに読み込む

excel_data <- read_excel("fitness_data.xlsx")

このコードでは、”fitness_data.xlsx”がインポートするエクセルファイルの名前です。実際に自分のファイルを読み込む際には、”fitness_data.xlsx”を実際のエクセルファイルの名前に置き換えてください。

ステップ5:データを確認する。

これでExcelデータをRにインポートすることができました。分析の前に、まずデータが正しくインポートされたことを確認してください:

# データの最初の数行を確認

head(excel_data)

# 要約統計を確認

summary(excel_data)

# データの構造を確認

str(excel_data)

Excelファイルに複数のシートが含まれている場合は、read_excel()関数の "sheet "パラメータを使ってインポートするシートを指定することができます:

# 特定のシートをRに読み込む

excel_data_sheet2 <- read_excel("fitness_data.xlsx", sheet = "Sheet2")

”Sheet2”をインポートしたいシート名に置き換えることで簡単に読み込むことができます。

ステップ6: データを保存する。

データをExcelに書き戻したい場合は、write_xlsx()ライブラリのwritexl関数を使います。

library(writexl)

write_xlsx(excel_data, "fitness_data_modified.xlsx")

これで'excel_data' が 'fitness_data_modified.xlsx' という名前のExcelファイルに保存されます。 保存場所は先ほど設定した作業ディレクトリです。

ExcelデータをクリップボードからRにインポートする

さらに、クリップボードを使ってExcelからデータをインポートすることもできることをご存知ですか?

取り込むデータ量が多くない場合などは、クリップボードにコピーしてデータを取り込む方法が便利です。ではExcelからRにクリップボードを使ってに簡単にデータをインポートする方法もを解説します。

ステップ1:エクセルからクリップボードにデータをコピーする

Excelファイルを開き、インポートしたいデータをコピーします(Ctrl+CまたはCommand+C)。

ステップ2:クリップボードのデータをRにインポートする

それでは、”readr”パッケージのread_table()関数を使用して、クリップボードのデータをRに読み込みましょう:

# クリップボードのデータをRに読み込む

clipboard_data <- read.table(file = "clipboard", sep = "\t", header=TRUE)

(※ file = "clipboard "引数は、Rにクリップボードからデータを読み込むように指示しています)

ステップ3:データを確認する

これでExcelデータをRにインポートすることができました。分析の前に、まずデータが正しくインポートされたことを確認してください:

# データの最初の数行を確認

head(clipboard_data)

# 要約統計を確認

summary(clipboard_data)

# データの構造を確認

str(clipboard_data)

まとめ

今回は、Rstudioを使用してExcelデータをRにインポートする方法を3つ、さらにExcelファイルに保存する方法を解説しました。データ分析の際にはエクセルデータを扱うことは頻繁にあると思いますので、これらのスキルを身につければ、データ分析におけるRの可能性を十分に引き出すことができますね。

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