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幹葉図について~stem関数~

R basic
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統計ソフトR初心者でもわかりやすく解説します!幹葉図(stem and leaf plot)の読み方、書き方、Rでの作り方を例題や図で説明します。

幹葉図とはデータを「幹」と「葉」に分割して視覚的にデータ全体を把握しやすいように工夫された図です。

幹葉図作成の基本

例えば、以下のようなデータがあったと仮定します。

11, 15, 17, 21, 23, 23, 24, 25, 28, 35, 37, 58

上記のデータを用いて幹葉図を作成すると、

1|1 5 7
2|1 3 3 4 5 8
3|5 7
4|
5|8

という風になります。幹葉図の基本的な作成ルールは以下となります。

  1. データを「幹」「葉」に分割
    • 最初の桁を「幹」:11, 15, 17, 21, 23, 23, 24, 25, 28, 35, 37, 58
    • 残りの桁を「葉」:11, 15, 17, 21, 23, 23, 24, 25, 28, 35, 37, 58
  2. 次に「幹」を縦線の左側、「葉」を右側に並べると、上記の幹葉図となります。

幹葉図をRで作成~stem関数~

上記の基本ルールで幹葉図の概要は理解できたと思います。でも、データを見ながら手で作成するのも大変ですね(特にデータが大きい場合)。そこで、Rを使って幹葉図を作成する方法を解説します。

ちなみに、幹葉図は英語でstem and leaf plotと言いますが、Rではstem関数を用いることで幹葉図を簡単に作成することができます。

では、MASSパッケージに含まれるanorexiaのPrewtを使います。
データの内容は以下のようになっています。

anorexia$Prewt
80.7 89.4 91.8 74.0 78.1 88.3 87.3 75.1 80.6 78.4 77.6 88.7 81.3 78.1 70.5 77.3 85.2 86.0 84.1 79.7 85.5 84.4 79.6 77.5 72.3 89.0 80.5 84.9 81.5 82.6 79.9 88.7 94.9 76.3 81.0 80.5 85.0 89.2 81.3 76.5 70.0 80.4 83.3 83.0 87.7 84.2 86.4 76.5 80.2 87.8 83.3 79.7 84.5 80.8 87.4 83.8 83.3 86.0 82.5 86.7 79.6 76.9 94.2 73.4 80.5 81.6 82.1 77.6 83.5 89.9 86.0 87.3

では、早速、stem関数を使って幹葉図を作成します。

stem(anorexia$Prewt)

The decimal point is at the |

70 | 05
72 | 34
74 | 01
76 | 35593566
78 | 11466779
80 | 2455567803356
82 | 156033358
84 | 12459025
86 | 0004733478
88 | 3770249
90 | 8
92 |
94 | 29

注意するのは"The decimal point is at the |"の部分です。
これは、「小数点は縦線(|)の部分です」という意味ですので、一番下の「94|2」=94.2ということです。

もし、"The decimal point is 1 digit(s) to the right of the |"となれば、これは「小数点は縦線(|)より1数右」という意味です。例えば「2|0.」=20となります。

まとめ

幹葉図とRを使った幹葉図の求め方についてでした!
とても簡単でしょう!

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