パーセントとパーセンタイル(パーセント点)の違い
パーセント(%)については日常生活で目にすることも多く、その概念も理解している方が殆どだと思います。一方で”パーセンタイル”については、パーセントと名前が似ているためか同義語として理解している方も少なくはありません。
”パーセント(%)”は全体に対する割合を意味します。
例えば、体重の25%とは、体重の1/4の量を指し、もし体重が100㎏なら、25㎏を指します。
一方で、パーセンタイルはデータを小さい順に並べたときに、何%目(番目)にあるデータ(%点)を指します。
Rでパーセンタイルを求める:quantile関数
Rでパーセンタイル(%点)を求めるにはquantile関数を使います。
パーセンタイルの例題
例えば、20人の握力測定結果(grip)が以下であった場合、
grip <- c(22.1, 17.2, 21.9, 19.6, 23.8, 15.4, 13.2, 15.8, 20.4, 28.8, 25.5, 21.9, 29.2, 19.8, 17.6, 21.4, 25.2, 12.3, 19, 27)
quantile(grip)
0% 25% 50% 75% 100%
12.30 17.50 20.90 24.15 29.20
と、なります。
もう少し、詳しくquantile関数を説明します。
quantile関数の基本形と引数
quantile関数の基本形:
quantile(x, probs = seq(0, 1, 0.25), na.rm = FALSE, names = TRUE, type = 7, …)
引数として、
- x:数値ベクトル(上の例でいうと、"grip"ですね。)
- prob:デフォルトでは0~1まで25%ずつ(0%点・25%点・50%点・75%点・100%点)を表示します。
- na.rm = FALSE:もし、データにNAもしくはNaNがあるなら、TRUEにしておけばNA/NaNデータを除いて計算してくれます。
- name:データにname属性がついている場合はTRUE
- type:タイプは1~9まであります。デフォルトのTypeは7。
です。
もし、21%点や78%点を求めたい場合は、
quantile(grip, probs = c(0.21, 0.78))
21% 78%
17.186 24.948
とすれば、パーセンタイルを求めることができますよ。
まとめ
今回は、パーセンタイルについての説明とRでパーセンタイルを求める方法としてquantile関数を解説しました。
Rで求めればパーセンタイルも簡単ですね😉!
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